みなさん、こんにちは。クラウド会計専門公認会計士・税理士の中田裕司(なかたゆうじ)です。
アウトカム(outcome)という言葉を耳にしたことはありますか?
日本語で訳すと、結果、成果ですが、同じ結果を意味するresultが、過去の出来事や行動が引き起こす最終確定結果を指すのに対し、outcomeは、因果関係より、事の結末・最終的な結果や成果に焦点を置いているそうです。
(出典:ウィズダム英和・和英辞典より)
アウトカムは、アウトプット(出力した結果)により得られた成果といった感じです。
アウトカムに関連する言葉として、インプットとアウトプットはよく耳にしますよね。
アウトプットは量だけでなく、質も大事とか、アウトプットを意識してインプットしなさいとか、いろいろな場面で登場します。
インプット、アウトプットは共に大事ですし、これらがなければ、成長もありません。
ですが、インプット、アウトプットだけでは足りないと思います。
今日は、インプットやアウトプットだけでなく、アウトカムを意識しませんかというお話です。
アウトカムって何?
アウトカムといっても、アウトプットの違いがわかりにくいと思いますので、世の中を変えたアウトカムの例を使って紹介します。
ウォークマン
ソニーのウォークマンは、使ったことがある方もいらっしゃると思います。
ウォークマンが発売される前、音楽を聞くために、屋内で聞くことしかできず、外でいつでもどこでも音楽を聞くことができませんでした。
1979年に、ソニーが携帯用音楽プレーヤーとして、ウォークマンを発売し、1980年代に大ヒットとなり、場所を問わず、いつでもどこでも音楽を聞けるようになり、人々のライフスタイルを変えました。
ウォークマンというアウトプットによって、いつでもどこでも音楽を聞けるようになり、ライフスタイルを変えたというアウトカムが生まれたわけです。
その後、AppleがiPodを発売し、携帯用音楽プレーヤーの世界は変革を遂げたことは御存知の通りですが、もともとはウォークマンという商品が世の中を変えたわけです。
iPhone
1980年代に、携帯電話が世に登場して、それだけでもすごい進歩ですが、2007年にAppleがiPhoneを発売して、社会に衝撃を与えたことは記憶に新しいです。
音楽も聞ける、インターネットも見られる、決済もできる、本も読めるなど、電話だけでないいろんな機能を持ち合わせており、音楽配信、決済業者などスマートフォンを主戦場とする業者が登場したり、スマホひとつで意思決定もできたりするなど、iPhone登場以降(アウトプット)、ビジネスのあり方は、大きく変わりました(アウトカム)。
なぜ、アウトカムを意識するの?
アウトプットは定量的に測定できるので、評価もしやすいですが、ともすると、数を達成することが目的となり、その先にある成果がないがしろにされやすいです。
例えば、新規顧客獲得50件で評価されるとすると、50件獲得することが重視され、その後、50件獲得した結果の後のことまで気が回りません。
アウトカムは定性的な項目であることが多く、評価が難しいですが、言い方を変えれば、評価にとらわれないので、長期的な視点で取り組めます。
長期的な視点に立って、どういう成果(アウトカム)をあげれば、自分や身近な人、ひいては、社会を変革できるのか、そのために必要なインプット・アウトプットは何かを考え、行動することが、社会をよりよくできると思うので、アウトカムを意識することをオススメします。
アウトカムを掲げるに当たり、どうしてそういうアウトカムにしたのかというきっかけは気にしなくてもいいですし、いきなり、社会を変えるというのはハードルは高いので、まずは身近なところから変えてみることでもいいと思います。
わたしも、僭越ながら、「社会の皆様の会計力を高めることを通じ、社会の成長・発展に貢献します。」という経営理念を掲げさせていただいておりますが、まずは、お客様の成長・発展に貢献するところから始めております。
まとめ
今日は、アウトカムを意識することのお話でした。
偉そうな物言いになりましたが、意識するのはタダですので、ちょっとでも心持ちを変えられるきっかけになれば幸いです。
わたしはまだまだ成果をあげているわけではないので、みなさんに負けないようにがんばります。
編集後記
PS5に当選しました!!
何回、応募したかわかりませんが、今日は余韻にひたります。
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