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資金繰りをよくするために、CCCを見ましょう!

みなさん、こんにちは。freee専門公認会計士・税理士の中田裕司(なかたゆうじ)です。

日本経済新聞 2020年11月27日付朝刊「KDDI、資金効率改善 売掛金・在庫を3年で1割強削減、5G投資の余力を確保」という記事が出ていました。

その記事の中で、

仕入れ代金の支払いから売掛金の回収までの期間を示す「キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)」は103日。NTTドコモの92日、ソフトバンクの47日に比べて長く、改善の余地が大きいと判断した。

日本経済新聞 2020年11月27日付朝刊「KDDI、資金効率改善 売掛金・在庫を3年で1割強削減、5G投資の余力を確保」より抜粋

とありました。

キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)」???という方もいらっしゃるかと思います。

今日は、資金繰りを見るための指標である「キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)」を紹介し、皆様の会社の資金繰りの参考になればと思います。

目次

CCC?

ビジネスのサイクルを考えてみましょう

上記記事にも、さらっとCCCを「仕入れ代金の支払いから売掛金の回収までの期間」とありますが、まず、物販業を例に、ビジネスのサイクルを考えてみましょう。

会社設立の手続を終えて、これから物販業を営むことを想像してください。

まず何をするでしょうか?

そう、商品を仕入れますよね。

仕入れた商品は、すぐ売れることもありますが、通常は一定期間在庫として保有することになります。

そして、営業活動をして、商品が売れます。

商品が売れた後、すぐにお金になることもありますし、一定期間経過して(例:1ヶ月後)、お客様からお金が振り込まれることがあります。

一方、商品を仕入れたとき、仕入先に現金で支払うこともあれば、一定期間経過して(例:1ヶ月後)、仕入先に振込みます。

そして、通常、商品の仕入代金の支払は、お客様からの入金前に支払うことが多いです。

どうやって求めるの?

CCCの概念が、支払ってから入金されるまでの期間であると述べましたが、実際、どうやってCCCを求めればいいの?という問題があります。

式で表すと、
CCC=売上債権回転期間+在庫回転期間ー仕入債務回転期間となりますが、数値がないとイメージしづらいので、日経新聞の記事にあったKDDIの決算書を使って計算してみましょう。

CCCで資金繰りを良くする?

ここまでで、CCCの考え方・計算方法を紹介しましたが、計算しただけでは意味がありません。CCCを使って、資金繰りを良くする対策を考え、実行しないといけません

CCCの意味が「仕入れ代金の支払いから売掛金の回収までの期間」なので、資金繰りを良くするには、CCCをなるべく短くしないといけません

CCCは、売上債権回転期間、在庫回転期間、仕入債務回転期間の3つから構成されるので、この3つの視点から、CCCを短くして、資金繰りを改善することを考えます。

売上債権回転期間

CCCを短くするには、売上債権回転期間を短くする、つまり、販売してから入金までの期間を短くする必要があります。

その方策として、

  • 得意先と回収条件の見直しを交渉する(手形取引を縮小するのも含む)
  • 取引開始前に与信調査を行い、信用状況の悪い得意先は、前入金とする(もしくは、取引をしない)

1つ目は相手のあることですし、得意先が応じない可能性もありますが、交渉しないことには何も生まれません。

2つ目は、自衛策として、得意先の信用状況を調査し、入金が遅れない(されない)ようにするものです。

在庫回転期間

CCCを短くするには、在庫回転期間を短くする、つまり、仕入れてから販売までの期間を短くする必要があります。

その方策として、

  • 商品・製品の需要予測をして、需要に合わせた仕入・製造を行う
  • 売れ残った商品・製品は、値引きしてでも売り切る

1つ目は、ハードルが高いですが、予測もなく、仕入れたり、製造したりせず、将来の予測をした上で、仕入・製造を行う必要があります。

欠品をおそれて、在庫を多めにもつ企業も見られますが、在庫は売れるまではお金になりませんので、在庫は必要なだけ持つようにしましょう。

2つ目は、売れ残った商品・製品をもったままでは、新たな商品・製品を受け入れる余地が生まれないので、売れ残った商品・製品を値引き販売し現金化して、新たな商品・製品を受け入れられるようにします。

仕入債務回転期間

CCCを短くするには、仕入債務回転期間を長くする、つまり、仕入れてから支払いまでの期間を長くする必要があります。

その方策として、

  • 仕入先と支払条件の見直しを交渉する

仕入先にとっては、支払条件を見直すということは、売上債権回転期間が長期化することになり、CCCが長くなるので、自社の都合ばかりではなく、バランスをもった交渉が必要です。

とは言うものの、ビジネスモデルによって、CCCの長短は決まってきます(業界慣行もあります)

ですので、どのビジネスを営むかを選択する際、CCCを考慮して選択するのもひとつの方策です。

そして、CCCが長い場合には、金融機関に融資を申し込むなどの対応も必要です。

まとめ

資金繰りを良くするために、CCCという指標が参考になります。

CCCは、売上債権、在庫、仕入債務の3つの視点で考えますが、ビジネスモデルによって、ある程度CCCの長短は決まってきます。

そして、CCCの長短によって、仕入先、得意先、金融機関に対する対応が変わりますので、CCCに注目するといいでしょう。

編集後記

昨日のことですが、アルゼンチンのサッカーの英雄、ディエゴ・マラドーナがお亡くなりになりました。

わたしは、マラドーナの現役時代をあまり存じ上げませんが、アルゼンチンでの弔問のニュースを見て、国民的英雄だったんだなぁと改めて思いました。

わたしが亡くなっても、あそこまで悲しまれることはないですが、1度きりの人生なので、精いっぱいやりたいなと思った今日このごろです。

R.I.P. Diego Armando Maradona

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