みなさん、こんにちは。クラウド会計専門公認会計士の中田裕司(なかたゆうじ)です。
最近、読んだ本の中に「東大ドリル」(ワニブックス)という本があるのですが、
知識量がいくらあっても生きていけない時代が到来しつつあります。
「東大ドリル」(ワニブックス)より抜粋
真に必要なのは、その知識の使い方。暗記した情報をどう活用するかという「アウトプット」なんです。
「東大ドリル」(ワニブックス)より抜粋
これからの時代に人間に求められるのは、そうした「思考力」を用いた問題の解決なのです。
「東大ドリル」(ワニブックス)より抜粋
といったように、 知識をインプットしただけではなく、その知識を用いて、アウトプットすることにより、問題解決することが求められるのだと思います。
今日は、「東大ドリル」で触れられた、問題解決のための「思考力」を身につけるために、鍛えるべき能力と、今後、士業に求められることを紹介します。
「東大ドリル」とは?
「東大ドリル」の著者 西岡壱誠さんは、偏差値35から、二浪を経て東京大学に合格した方で、「東大読書」「東大作文」などの書籍を出版されたことでも有名な方です。
この「東大ドリル」では、身近な問題30個を取り上げて、その問題を解くことで、問題の解決に必要な「思考力」を鍛える本です。
「思考力」を身につけるために、鍛えるべき能力とは?
「東大ドリル」では、「思考力」を身につけるために、以下の5つの能力を鍛えるためのクイズが出題され、そのクイズを解くことで、「思考力」を身につけられるようにしています。
- 情報処理力・・・ゴールを明確化し、整理する
- 読解力・・・スタートの情報を増やして、ゴールに近づける
- 客観的思考力・・・相手の目線に立って問題を解く
- 論理的思考力・・・スタートの情報を増やして、相手と自分を近づける
- アイデア力・・・スタートとゴールを近づけて、解決できるアイデアを導く
情報処理力が基本中の基本
「東大ドリル」では、上記の5つの能力のうち、「情報処理力」が基本中の基本と述べています。
「情報処理力」は、
- 自分の言葉で言い換える
- ゴールから逆算
- 組み立てて、ゴールにたどり着く
ことを指していますが、これが出来ないと、後の読解力以下の能力も身につかないとまでおっしゃっています。
というのも、読解力以下の能力について、
「読解力」は、ゴールから逆算しようにも情報が不足する場合に、情報を増やしてあげる(=上記の①と②を補うもの)ことですし、
「客観的思考力」は、
- 自分の言葉で言い換える→相手が理解できるものを列挙
- ゴールから逆算→自分の伝えたいものと近いものを選ぶ
- 組み立てる
というように、情報処理力で必要なことを、相手を出発点にしているだけですし、
「論理的思考力」は、相手が理解できるものを列挙するときに使える情報を増やすことですし、
「アイデア力」は、これまでの能力をフル活用することに他ならない
というように、「情報処理力」で必要なことがベースになっています。
これらの能力を鍛えるための問題は、こじつけ?みたいのものもなくはないですが、徹底的に考え、悩めますので、オススメです。
士業に求められること
「東大ドリル」を読んで、これからの士業に求められることは何でしょうか?
とかく士業は、その道の専門家なので、知識はありますが、そのことがお客様にとって必要なものなのか、また、悩みを解決しているのとかと言えば、別問題です。
知識はあっても、それがお客様の課題を解決するために使わなければ、宝の持ち腐れです。
お客様が何に悩まれているかを察知し、その解決策を提示し、一緒に解決しなければ、われわれのような専門家は、お客様から選ばれることはないでしょう。
そして、これはむずかしいことですが、問題解決して、社会を変えるくらいの気概を持たなければならないと思います。
まとめ
今日は、「東大ドリル」を通じて、これからの社会に必要な「思考力」と士業に求められることを述べてみました。
言うは易く行うは難しですが、実践あるのみです。
編集後記
今日は、リバプール対マンチェスター・ユナイテッド(@アンフィールド)の首位決戦です。
翌週には、FAカップでも対戦(@オールド・トラッフォード)しますが、まずは、マンチェスター・ユナイテッドを倒して、首位奪回といきたいですね。