みなさん、こんにちは。クラウド会計専門公認会計士の中田裕司(なかたゆうじ)です。
わたしは毎週、カンブリア宮殿を見ているのですが、昨日(2021年1月21日)は、大手電機メーカーに勤務していたとき、会社の同僚である文明堂新宿の一人娘と結婚して、会社に入らなくてもいいと言う条件だったはずが、義父の体調悪化により、30歳で文明堂新宿に入社して、初日に社長就任を告げられた、文明堂東京の宮﨑新司社長の回でした。
昨日の回を見て、大事だと思ったことがあったので、みなさんに紹介します。

中心となるものを築き上げ、新たなものでお客様に幸せを提供する
「右手に和菓子、左手に洋菓子を、そして真ん中にカステラを」ということを、2代前の社長がおっしゃっていたそうです。
本業のカステラを中心として、焼菓子は和洋問わず、新しいお菓子を通じて、幸せを提供するということです。
ひとり事務所のわたしに置き換えると、freeeやマネーフォワードを極めて、会計税務顧問やIPOなどの業務を通じて、お客様に幸せを提供するということでしょうか。
まずは、中心となるものを築き上げて、その他の業務を極めていく必要がありますが、こうした考えは、事務所運営の観点で参考になりました。
(中心となるものがあるにしても、他の業務も中心と言えるくらいにならないといけませんね)
いつでも指名されたときのために準備をする
宮崎社長は、結婚式に招待されたときに、自分は挨拶しないけど、もし、急に指名されたら、自分ならどのように挨拶するかを考えているそうです。
準備をするというのは、自分ごととしてとらえるということだと思います。
申告書さえつくればOKとか、淡々と業績を報告すればOKではなく、お客様に寄り添い、ビジネスを理解し、悩みを共有し、課題を解決する、そのために自分が当事者だったらどうするかといった準備をすることが重要です。
常に答えを持っておく
宮崎社長が、会長である義父に相談するときに、単に「どうしたらいいか?」と聞いても、「うんうん」としか言わないそうです。
ですが、「これはこうしたいんだけど、どう思うか?」というように、答えを持っていくと、会長はこうしたらいいとか、アドバイスをくれるそうです。
仕事の中でも、答えを持たずにどうしたらいいかと答えを求めるのではなく、答えを持って、「この答えはどう思う?」というように、答えを常にもっておくスタンスであれば、その後の仕事の進むスピードも、前者とは雲泥の差だと思います。
(もちろん、後者のスタンスの方がスピーディになります)
お客様の視点が必要
東京にある、文明堂新宿、文明堂日本橋、文明堂銀座がしのぎを削っていたそうですが、同じグループでお客を奪い合って、赤字になったため、3社を統合することになったそうです。
3社を統合するに当たり、文明堂新宿と文明堂日本橋を先に統合にすることになったそうですが、統合作業は、お互いの意地・プライドがぶつかって、なかなかうまくいきません。
その中で、文明堂新宿と文明堂日本橋で共同開発をしたかりんとうが、全く売れずじまい。
そこで、お客様に聞いてみようということで、文明堂新宿と文明堂日本橋のかりんとうを、お店に並べて売ったら、文明堂新宿のかりんとうが売れたそうです。
そのときに、これまでの統合作業はお客様不在と気づいたそうです。
統合作業は1つの例ですが、企業の論理だけでは、行き詰まることが見て取れますね。
わたしは、ひとり事務所なので、統合はありませんが、お客様不在ではうまくいかないという点では、同じだと思います。
まとめ
カンブリア宮殿を見て、大事だと思ったことをつらつらと紹介しました。
お客様あってのビジネスだなと痛感しました。
編集後記
いやぁ、リバプールが4年ぶりに、ホームのリーグ戦で負けました。
5試合勝ちなしです。
もう、CLに注力するしかないですね。